’05 富士山登山日記

日付 8月8日(月)〜9日(火)
天候 晴れ
登山ルート 河口湖口
登山開始時間(5合目出発) 8日(月)午後12:54
下山終了時間(5合目到着) 9日(火)午後12:10
登山者 ショージ、長女、次女

7月に入り、8月に予定されていた連日100食の大きな仕事がキャンセル・・・(-_-;)
気持ちを切り替え、たまには何処かへ遊びに行こう・・・と情報収集すべく本屋さんへ・・・
そこで目に付いた、るるぶ情報誌の”富士山”・・・【今年こそ日本一の頂へ】の見出しにひかれ、
即購入。中学生の頃、1度登ったことがあるため、ためらいはありませんでした・・・
即富士山モードに突入し、朝6時に起床、ランニング・階段上り等のトレーニングを開始し、
登山に関しての注意事項を頭に叩き込み、装備等入念にチェックし、
いざ、日本一の頂へ・・・となった次第であります・・・(^_^)v


■【1日目】 8日(月)
《6:00》起床。快晴。6時間半の睡眠であったが気分よく起きれた・・・
娘たちは、やや眠そうにぼちぼちと起き始める。
《7:25》マイカーにて自宅を出発。R134を通り(平塚付近で渋滞)西湘バイパスを通り、大磯インターで降り、
《8:40》秦野中井から東名高速に乗る。御殿場で降り、R138を通り、山中湖を通過し、コンビニでトイレ休憩。
《10:30》富士スバルライン料金所近くの無料パーキング着。登山装備を整え、
《10:52》往復チケットを買いシャトルバスに乗り、いざ5合目へ!!
        ※富士スバルラインは、'05 7/27〜8/31まで交通規制のためマイカーで5合目まで行けません。
《11:30》5合目着。標高2,305メートル。気温18度。やや涼しい。これから出発する人達、
下山した人達でかなり込んでいる。娘たちに日の丸付き金剛杖1本¥1,000を購入。
出発を控える人達。 5合目から7合目までは、
馬に乗って登ることも出来ます。
出発前の腹ごしらえは、
カツ丼¥1,000でした。
《12:54》体を十分高度に慣らし、準備運動をして、3つの団体グループ、いくつかの個人グループとほぼ同時に出発。
初めはとてもなだらかな、しかも下りの道が続く・・・
見晴らしがよく、幅の広い道をしばらく歩きます。
この辺は意識的にゆっくり歩くようにします・・・
調子に乗って飛ばすと、後でキツイ思いをすることになります。
《13:22》
泉ヶ滝の登山道分岐点。ここから溶岩の多い樹林帯を登り、
6合目の安全指導センターに向かいます。
6合目で休憩中、少々トラブル発生!次女が金剛杖に焼印を押してもらおうと、勝手に吉田口下山道へ・・・
10分たっても戻ってこないため、私も後を追い、狭い下山道をジグザグに下るが一向に見当たらない次女・・・
さすがにあせり、待機している長女と連絡をとり、次女とも連絡がとれ、戻ってきた次女と合流。
ここから6合目まで登りとなってしまい、無駄な時間を体力を消耗・・・しかも焼印も押せず・・・
しかし、皆携帯電話を持っていて大正解でした・・・冷や汗ものでした・・・^_^;
        ※ちなみに、富士山ではNTTドコモは頂上まで通話可能です。がっFOMAは8合目以上で不可でした。
《14:26》ここから、7合目へ向かうジグザグの登山道の始まりです。
溶岩も多く歩きにくいですが、傾斜的にはまだまだ楽な感じでした
まぁ・・・登り始めですけどねぇ・・・

霧が晴れると、上のほうが鮮明に見えます・・・
7合目の山小屋群もよく見えます。
《15:08》
7合目に近づくと、岩場を登るようになり険しくなります。
気をつけないとバランスを崩し、怪我をしてしまうので、
集中力が必要です。
実際、こけそうになっている人がいっぱいいました。
《15:30》7合目最初の山小屋”花小屋”で休憩。
子供たちは金剛杖に焼印を押してもらう。
まだ、標高2,700メートルですが、
持参していったポテトチップもこんなに・・・(^^)
韓国?中国?の女性グループもパチパチ写真を撮っていました。
《15:52》岩稜地帯も多くなり、傾斜もきつくなり、疲れが出てくる頃です・・・。(富士山の傾斜がよく分かる画像です。)
7合目から8合目にかけては山小屋が
いっぱいありますので、
休み休み進みました。
登山道も渋滞する場所がありました。
《17:55》標高3,000メートル越えました・・・8合目です。傾斜もきつく、酸素も薄くなり、気温も低くツライところです。
宿泊の予約を取ってある山小屋”元祖室”も見えてきました・・・。
8合目から見下ろす雲
壮大なロケーションです・・・
《18:35》標高3,250メートル”元祖室”に到着。
スマップのキムタクや草薙くん、堺正章さん、川島なお美さんなど有名人も宿泊(休憩)された場所です。
小屋の中には写真も飾ってありました・・・
        ※オーナー初め、スタッフの方々はとても気さくでした・・ありがとうございました。
《19:00》夕食。山小屋での定番、カレーライスです。
とてもおいしく感じましたが、量が少なかったため、
カップラーメン¥600を追加してしまいました・・・^_^;
気圧のせいでしょうか・・・缶ビールを2本飲んだら、
顔は真っ赤赤になり、酔いが回るのが早いです・・・。
寝床。人は詰め込まれますし、贅沢は言えませんが、
はっきり言って、狭い・蒸し暑い・・とても寝にくいです。
夜中頂上を目指し出発するため、《20:00》就寝しましたが、
ぐっすりは眠れず・・・少々苦痛でした。
荷物は足元、服は着たままですので、
まぁ・・疲れを取るための仮眠といったところでしょう。
      ※どこの山小屋もだいたい同じようです。
 
■【2日目】 9日(火)
《1:30》山小屋のスタッフが起こしに来る。うだうだしながら眠い中《2:00》頃起きて、出発の準備。
外は5度と寒いので、防寒着を着、ヘッドランプを装着し、気分が悪いと言い出した次女をなだめ、
《2:24》山小屋”元祖室”を出発。真夜中であるが、ひっきりなしに登山客はいる。
逆に、人が少なかったら、ちょっと心細くて怖かったかもしれません・・・
雨も降らず、天気が良いのにもかかわらず、満点の星・流れ星は見ることが出来ず残念!
《3:51》標高3,360メートル、疲労、苦痛でここまでかなり時間を要する・・・
途中、次女が吐いてしまい(9合目でもう1度吐く)
子供たちはあきらめモードで、かなりグロッキー状態。
頂上までもうひと踏ん張りだが、ここから道がさらに険しくなり、
二人の状態を見ていたら、こりゃダメかな・・・と、断念しようと思いましたが、
ここ”江戸屋”に二人のリュックを預け、奮起して出発!(^^)!
       ※8合目以上だと荷物を預かってくれる山小屋があります。¥300〜¥500。上に行くほど高いようです。
         厳しいなぁ・・・と思ったら、思い切って預けるのも作戦ですよ。
         ただし、下山道とつながっている所に預けないと取りに行くときやっかいなことになります。
《4:41》 《5:00》
《5:08》 《5:10》
頂上でのご来光はあきらめ、9合目途中で休みながら見ました。
かなり寒かったですが、見事なご来光でした。
この辺で、3本持参した携帯酸素が底をつき始める。
《5:29》
頂上が見えてきました・・・
鳥居を越えて、あとひと踏ん張りです。
もう少しですよ!!
皆さんがんばってくださいネ(^O^)/
 
《6:30》なんとか頂上に到着\(^o^)/
お疲れさん!!がんばったね!!
この後、子供たちは神社の横に座り込み、
30分熟睡したのでありました・・・・
  河口湖口の頂上には、お土産屋や無料休憩所など
山小屋が4軒ほど並んでいます。
登りは、8合目山小屋”元祖室”まで5時間40分・・・予定通り。
頂上まで4時間・・・予定時間の倍くらい。計9時間40分
《7:07》
頂上から眺める下界・・・
雲の上からは箱根の山!?が
頭を出しています。
直径600メートル、深さ・・・の噴火口。
のぞき込むと、何気に怖いです・・・
ここから間違えて落っこちた人いないのかなぁ・・・
と思うぐらい、囲いもサクも何もないです・・・(・o・)
ちなみに、富士山は休火山です。
最後に噴火したのが、
宝永4年(1707年)11月23日だそうです。
300年も前ですねぇ・・・
《8:04》
噴火口前で3ショット
だいぶ皆元気になってきましたが、
体力の消耗もあり、
予定していた火口の周りを回る
”お鉢めぐり”は断念いたしました。
《8:30》
下山開始。8合目までブルドーザーと兼用の道を下り、
8合目”江戸屋”で須走口と分岐点になり、
河口湖口は、左に曲がります。
7合目まで延々とジグザグの下山道が続きます。
8合目を過ぎると、山小屋もありません・・・
トイレも7合目までありません・・・
ザクザクしたを砂れきを歩きながら下りますが、
とても滑りやすく、私も2、3回こけました・・・(^_^;) 
また、膝に負担がかかりますので、ゆっくり歩きます。
《9:23》
8合目”江戸屋”で預けた子供たちのリュックを受け取り、
日差しも強く、暖かくなってきたので軽装にしました。
晴れると砂ぼこりもすごいので、
マスクやタオルなどで口や鼻を覆うと良いです。
《11:07》7合目。つづら折りの下山道が終わり、6合目安全指導センター、登山道との合流地点まで、
横方向に歩く道が続きます。途中、何箇所か落石よけ用のシェルターがあります。
1980年の落石大事故により、以前の砂走りの下山道が閉鎖され、距離は長くなりましたが、
こちらの道が作られたようです。
5合目に向かう最後の最後に、ゆるやかな登りになり(出発のとき下りだった所)、ちょっとキツくなりますが、
《12:10》無事、5合目到着。ヽ(^。^)ノ 下りはさすがに早いですね・・・予定より早く3時間40分でした。
これから登り始める人達を横目に、30分はどっぷり座り込みました。
怪我もなく、天候にも恵まれ、ほぼ予定通りにいった”'05富士山登山”でした・・・(^_-)-☆

《12:50》シャトルバスに乗り、富士スバルラインを降り、《13:23》無料パーキング着。
帰りに、山中湖温泉”紅富士の湯”(大人¥700子供¥200)で汗を流し、疲れを癒し、
《17:30》自宅着。おつかれぇぇぇーーー!!!\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/

   
★装備・必需品などチェックポイント★
◎必需品
・ザック(20〜30リッターくらいの物)※雨よけにザックカバーも
・トレッキングシューズ(靴底の厚いハイカットが望ましい)
・ステッキ、杖(伸縮自在の登山用ステッキがベスト)
※焼印を押す金剛杖もなかなか
・雨具・防寒着(セパレートタイプの物で雨用、防寒対策と共有するのがベスト)
・重ね着できるシャツ、トレーナー、フリースなど
※上に行くほど寒くなるので、重ね着します。
・帽子、軍手、タオル、替えのTシャツ・下着・靴下
・携帯酸素(富士山で買うと¥1,500、地上だと半値以下で買える)
・お金・小銭(富士山のトイレはチップ制です。¥100〜¥200)
・水・飲料
 (富士山は水がありません。ペットボトル500mlを2本くらい。それ以上は重たくなります。
  1本¥500と高いですが、不足したら山小屋で調達。)
・行動食(ゼリー飲料、クッキー、おにぎりなど)
※ごみは必ず各自で持ち帰ります。
・トイレットペーパー、ウェットティッシュ
・携帯電話
・ばんそこう、テーピング、健康保険証(コピー)
・ヘッドランプ、懐中電灯(予備電池も)※夜間登山には必須アイテム
・カメラ
※ズボンはジーンズは控えるのがベスト。伸縮性のある物が良い
◎あると便利
・サングラス
・日焼け止め
・ウエストポーチ
・サバイバルナイフ
・登山用スパッツ(砂が靴の中に入るのを防ぐ。保温の役割もあり)
・耳栓
・ホカロン